「もう地球にもいられない… また知らない星に行くの嫌だ……」
第十一番惑星で生まれたガミラス人の少女。ガトランティスに家族を殺され、月の隔離施設に収監された過去を持つ。
在地球ガミラス人として新都で平穏に生活していたが、デザリアムの画策で急速に燃え上がった「ガミラス人排撃」の悪意に晒され、国外退去を余儀なくされる。
絶望と人間不信に苛まれ、生きる気力を無くしかけたイリイに活を入れたのは、ガルマン星までの護衛を担う雷電だった。雷電の言葉に背を押され、イリイは歯を食いしばって避難船の階段を登って行く。