「……翼… なんで泣かないの」
“いちぎょう小学校”1年生。地球進駐計画に基づき入植したデザリアム市民のひとりであり、その人工のボディは人間の子供と見た目の差がまったくない。 邪気が育まれるほどの時間を生きておらず、ある意味とても素直。あらゆることをそのままに受け止め、翼との触れ合いの中で人間の機微を学んでいく。 翼の祖父が営む北海道の寺への小旅行は、フルールにとってとても大きな“体験”となった。