「お墓を大事にしないの、いけないんだよ。パパ……」
“いちぎょう小学校”1年生。地球進駐計画に基づき入植したデザリアム市民のひとり。その人工のボディは人間の子供と見た目の差がまったくない。邪気が育まれるほどの時間を生きておらず、ある意味とても素直。あらゆることをそのままに受け止め、翼との触れ合いの中で人間の機微を学んでいく。翼の祖父が営む北海道の寺への小旅行は、フルールにとってとても大きな“体験”となった。
善悪の判断、慈しむべきものへの優しい目線、様々なことを学んだ彼女は、暴徒に破壊される沖田像に胸を傷める。フルールはもう、人間として生きている。