曲がったことは許せない。技術員とは思えぬほどめっぽう血の熱い男、それが板東平次だ。プライベートはルーズだが、仕事に対しては、真面目一筋。計算と実践を愚直に繰り返すことで、確実に成果に近づいていく。遠回りを厭わない、職人肌の探究者だ。 こうした板東の資質は、ガトランティス戦役で戦死した父によく似ている。