「古代さん、引き金をお願いします」
非凡な直感力を有する若き戦術長。
土門竜介は有能な軍人だが人間関係上のトラブルも多い。挫折した古代進へのあからさまな失望や、親友・揚羽武との長きに渡る確執がそれだ。土門の心には頑な部分が間違いなくある。
だがその一方、未知のものを素早く受け入れる柔軟さや、人一倍の共感力を心に宿しており、それが土門自身をギリギリのところで救い続けてきた。この資質はこれから先も恐らく変わらないだろう。
土門竜介は、自爆と再生を繰り返す星のもとに生まれているのかもしれない。