「でもね、翼。どんなに頭に来ても、話し合うことを忘れちゃダメ。」
戦死した加藤三郎の妻。新都郊外の「いちぎょう市」で看護師をしながら、長男の翼を育てている。 一般人の真琴には、デザリアムの進駐は不可解なことが多い。情報を得る手段は、政府の公式報道のみ。すべてを信じることに真琴が躊躇している間にも、社会は急速に変わり始めている。翼のクラスにもデザリアムの子供が転入してきたのだ。その子、フルールとの触れ合いがやがて大きな意味を持ってくることに真琴はまだ気づいていない。