「……おれ、泣かない。 泣いたらダメなんだ」
戦死した加藤三郎の一人息子。 自分を貫く強さと、他人の痛みを無視できない優しさを合わせ持つ7歳児。自分自身に厳しいルールを課している。 デザリアムの少女フルールと共に北海道にある父の生家を訪ねた際、祖父の一徹から父の話を聞かされる。翼は感情を強く揺さぶられるが、それでも涙をこらえ続けた。