「土門、おまえはヤマトにいるべきだ。戦術長として」
戦火の中で雪とサーシャを失い、古代進はどん底まで落ちた。
もっと強ければ──
もっと正しい判断ができていれば──
愛する者たちを手離した自分自身への叱責は止まない。
だが全てを失った今、古代の心はようやく静けさを取り戻してもいた。かつてなかったほどに──
誰に頼ることなく、自分ができる最善を尽くす。
大切な者たちと再び向き合う日の訪れを信じて、古代はいま、ヤマトのいち航空隊員となって時空結節点の彼方を目指す。