「未来の地球人なら心得ているはずです。私を捕虜として扱っていただきたい」
目覚めた時、森雪はデザリアムの技術将校・アルフォンの官舎にいた。尋問もせず、自由に振る舞うことを許すアルフォンの思惑に戸惑いながらも、雪は情報を掴むため“敵”のもとに留まることを決意する。古代の生存と、ヤマトの健在を信じ、孤独な戦いを貫く雪。その行動が、アルフォンに「人間の本質」を伝えていくことに雪はまだ気づいていない──