「おまえの話こそ空論だ。デザリアムはここにいる。それが現実だ」
南部康雄の父。軍需メーカー・南部重工の社長で多数の関連企業を束ねる総帥。地球経済の発展に深く関わってきた人物であり“デザリアム協力者”の中心的存在。議会工作を行い、膨大なデザリアム市民の入植を実現させた。 “父の裏切り”に絶望した息子の康雄は、パルチザンの中心人物となり康造に銃を突きつける。対峙する親子は互いに一歩も退かない。地球の明日をデザリアムに委ねる康造の真意はどこにあるのか?