老獪かつ剛腕な“防衛軍の虎”。 2年前、地球全権大使としてヤマトに乗艦した芹沢は、イスカンダル救援を主張する古代らにより強制退艦させられた。それは芹沢の望むことでもあったはずだが、「イスカンダル事変」終結後、状況は大きく変わる。 報告のすべてを受け取った芹沢自身が、〈第65護衛隊〉の再編を進言したのだ。 それは内外を納得させる政治的な禊(みそぎ)だったのか? 芹沢の真意が明らかになる日はもうそこまで迫っている。