島大介の弟。一回り近く歳の離れた兄に強い憧れを抱いている。 兄ほど才能を持ち合わせていない自分を“平凡な人間”と感じているが、それをおもてに表すことはない。 加藤家とは同じマンションの住人同士。ずっと翼の面倒を見てきたが、最近は生意気になって手を焼いている。写真撮影が趣味だが、プロの写真家になれるとも思っていない、ごくごく普通の17歳。 そんな次郎も、世の中の変革の波、群集心理の醜い発露を目の当たりにし、自分の生きる道を真剣に模索し始めている。