「自由よりも大いなる存在の一部になる安心を人間は求める。過去に幾度も繰り返された歴史の通りです」
「聖総統」の名でデザリアムを統べる男。常に思慮深く振る舞い人類に協調を呼びかける。だが人々を魅了する言葉の裏には、社会全体の意識を書き換える悪魔的な思惑が見え隠れしている。パルチザンによる揚羽美術館爆破テロ。宇宙戦艦ヤマトによるディガブラスの虐殺。戦闘空母〈ヒュウガ〉が画策した新都を巻き込んでのグランドリバース攻撃。これらはすべてデザリアムが演出する偽旗作戦だ。にも拘らず人々は虚構を真実と受け止め、敵と味方を取り違えて行く。地球人の心の移ろいを、スカルダートは冷笑と共に見つめている。