「妹に任せて楽隠居の身です」
もと防衛軍統括司令長官。 デザリアムの地球進駐を受け入れ、実妹、藤堂信乃に長官職を譲り第一線から退いた。 だがその裏で、今も藤堂の戦いは続いている。 ガミラス人避難船団の護衛を戦闘空母〈ヒュウガ〉が担うことになったのは、藤堂の影の差配によるものだ。〈ヒュウガ〉の篠原艦長には、ガルマン星宙域に向かったヤマトと連絡を取り合えと命じてある。可能性に賭けて藤堂が打ったこの一手が、後々ヤマトを支える大きな力になって行く。