「イスカンダル事変」後、帰還したヤマトは参戦章叙勲の運びとなった。これは、地球の戦艦として唯一、ガミラス、ガトランティス、デザリアムという異なる三つの相手と交戦し、多大な戦果を挙げ、無事帰還したことを記念するものだった。
地球政府は宇宙戦艦ヤマトの叙勲式典参加にあたり、参戦章として主砲・副砲各砲身先端へ三本の線を施し、戦隊各部へ勲章をモチーフとした錨マークを与えた。この錨マークは宇宙海軍の徽章に参戦章叙勲の意味をとして三つの輪を加えたものとして作成され、ヤマトマーク (ヤマト徽章) とも呼称される。
ヤマトを記念艦とする話はイスカンダルからの帰還後にも出ていたが、波動砲艦隊構想の下で波動砲の再装備をはじめとする改装が行われ、ガトランティス戦役終結後も銀河間航海艦隊の旗艦を想定した改装が行われるなど、現役艦としての運用が続いていた。叙勲はヤマトの功績を讃えると同時に、これを以てヤマトに第一線を退かせるというものだった。ヤマトは予備役艦隊に編入され、その後、各種テストに用いられる予定だった。
しかし……