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2021.09.24 SPECIAL REPORT

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』 完成披露舞台挨拶レポート



9月23日、新宿ピカデリーにて『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』の完成披露舞台挨拶を開催しました。
古代進役の小野大輔、土門竜介役の畠中祐、シリーズ構成・脚本の福井晴敏、監督の安田賢司、桐生美影役の中村繪里子(司会)が登壇した舞台挨拶のレポートを紹介します。

 冒頭の挨拶で、小野は「今日、この劇場はヤマトの艦橋(ブリッジ)です。みなさんはヤマトのクルーです。みなさんと一緒に宇宙へ出航したいと思います」。今作からヤマトの乗組員(クルー)として登場する土門竜介役の畠中は「この新しい旅が、そして新クルーがみなさまにどう受け取られるのか、どう届くのか、本当にドキドキしています。今日は『ヤマト』を楽しんで帰ってくれたらと思います」と、新キャストとしての心境を語りました。

 福井からは前作『宇宙戦艦ヤマト2202』のラストシーンを踏まえ、「古代進は地球に帰ってからも地獄だろうなと。全人類の総意で迎えてもらったのはいいけど、ここからはどこへ行ってもマスコミが追いかけて来るだろうし、心の休まる時はないでしょう。また、この先いろいろな事が起きる度に、自分のせいで本来なら地球が持っている力を失ってしまったのかもしれないと、自責の念もあるだろうと思ったら、こっち(脚本チーム)でなんとかしないと駄目だなと。『2205』では、古代がまた違った苦難に向き合った時に、『2202』を含めた古代進の魂の復権の物語にしようということを、一番最初に決めました。」と、今作のポイントを明かしました。

 今作で初めて『宇宙戦艦ヤマト』シリーズに参加する安田監督は「最初“ヤマトを知らない人間に作ってもらいたい”と言われ、であれば…ということで参加しました。いざやってみると、覚えないといけないこと、知らないといけないことが膨大にあって、これは聞いていた話と違う。そこから地獄は始まりましたね(笑)」と吐露するも「思った以上にキャラクターと歴史に深さがあって、今回はさらに『2202』からの続きで新しい展開が出てくるので、そこを噛み砕きながらやっていこうと決めていきました」と振り返りました。
さらに「新人クルーが沢山入ったというのもありますが、いろんな星であったり、いろんなドラマが同時進行で描かれていきます。もちろん、その一つ一つにメリハリをつけ、どう見せていくかというところでやっています。これまでも色々な作品を手掛けていましたが、ここまでの情報量が詰まっている作品は初めてじゃないかな。そう思えるくらいのボリューム感がありますので、みなさんも驚かれるのではないかと思います!」と、今作の見所も話しました。

 今作から参加する畠中は、自身が演じる土門について「台本を見ていても生意気だなと」と感じたといいます。
「彼自信が重いものを抱えているので、口先だけの大人には騙されない。 “古代進、あんたはどういう行動をとるんだ?”という立ち位置で、このヤマトに乗り込んでいます!」と、古代とのドラマを予感させました。
また『宇宙戦艦ヤマト』という作品について「本当にすごい熱量だと思います。特別総集編『「宇宙戦艦ヤマト」という時代』を劇場で観ましたが、本当に涙が止まりませんでした。普遍的で、ものすごく骨の太いメッセージを投げかけてくれる作品だと思いました。『2205』では、新しい旅をより高い熱量でみなさんにお届けできると思いますし、本当に胸が熱くなると思います。是非スクリーンで感じていただけたらと思います。」と、今作の魅力を語りました。

 そんな畠中のキャスティングについて、福井は「ドーンドーンと、直角でまっすぐな感じが今回の土門にはピッタリだと思いました」と話すと、小野からは「熱量とか、突き進んでいく推進力とか、思いの強さが古代と土門は凄く似ていて、僕は小野大輔として自分の若い頃を見ているようで…。畠中祐という人に対してもそれに近い気持ちがあります。」と、各々のキャラクターが自身と重なっている部分もあることも打ち明けました。

 最後に、小野が「今、こうして劇場でみなさんと一緒に『ヤマト』の新しい旅立ちを共有できることが本当に嬉しいです。『ヤマト』に関わらせてもらって、演じる度に…辛いこと、決断を迫られて不安になったりすることや心の揺れをたくさん体験してきました。でも、一緒に旅をしてくれる仲間がいるからずっと旅を続けてこられたんだなと思っています。この時代、ひとつの試練を迎えているような気がします。でもきっとヤマトに乗っていれば、ヤマトと一緒に旅をしていれば、絶対乗り越えられると思います。ヤマトは希望の艦(ふね)です。みなさんこの艦に一緒に乗って、ここから未来へ旅立ちましょう!」と最後の一言と温かい拍手の中、舞台挨拶は幕を閉じました。
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