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2021.11.04 SPECIAL REPORT

11月3日(火)『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』ヤマトークオフィシャルリポート公開!

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち前章 -TAKE OFF-ヤマトークオフィシャルリポート

■劇 場:新宿ピカデリー

■登壇者:安田賢司(監督)、福井晴敏(シリーズ構成・脚本)、明貴美加(メカニカルデザイン)、MC 岡秀樹(脚本)

■日 程2021112日(火) 

 

『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち 前章 -TAKE OFF-』の上映を記念し、新宿ピカデリーにて、トークイベント「ヤマトーク」が開催された。

112日におこなわれた第2回には、安田賢司(監督)、福井晴敏(シリーズ構成・脚本)、MC 岡秀樹(脚本)と、本作でメカニカルデザインを担当した明貴美加が登壇した。


 

明貴は35年近くに渡り、数多くのアニメ作品に参加してきたが、アニメを好きになったきっかけであるという「宇宙戦艦ヤマト」シリーズへの本格参加は本作が初。本作に明貴を迎えた経緯について、福井は「たまたま明貴さんとお会いした際に『暗黒星団帝国のメカを日本一愛しているのは自分だ』と仰っていて、『すごい人を見つけた』と思い、すぐにスタッフに相談しました。」と説明。明貴は原作に登場する暗黒星団帝国メカについて、「これまでのヤマトのメカにはないスタイルで、SFの起点に立ち返ったような円盤型のデザインが好きです。」とその魅力を語った。

 


続いて、明貴の実際のデザイン画などを見ながらトークを展開した。

デザリアムの戦艦グレート・プレアデスについて、福井は原作のプレアデスとの違いに驚きつつも、その迫力あるデザインを採用した。艦橋内のデザインに関して明貴は「原作のデザインの魅力を残しつつ、暗い雰囲気にこだわりました。」と振り返った。『後章 -STASHA-』で大々的に登場する自動惑星ゴルバについては、「原作のインパクトに負けないようにするのが難しかったです。」と制作時の苦労を見せた。

 

次に、制作時にこだわったシーンや音楽が印象的なシーンを紹介した。

明貴は、メカニカルデザインのほか、メカ作画監督として戦艦などにディティールを追加する作業を引き受け、自身がデザインしたメカの見せ方に最後までこだわったことを語った。安田は、キャラクターが戦艦の中などで、設定上、窓やモニターがないにもかかわらず対象物の方向を見ている、という演出について「ストーリーの流れやキャラクターの心情を重要視し、直感的に描写が分かるようにするため、あえて嘘の表現をしています。」と解説した。岡も「臨場感あふれるシーンですよね。」と評した。


 


音楽が印象的な場面として、ささきいさおが歌う挿入歌「ヤマト!! 新たなる旅立ち」が流れるシーンを取り上げた。福井は「原作を見ていた人が、当時から現在までの隙間を埋めてもらえるようなシーンにしたかったんです。」と新録せず、あえて原作の音源を使った理由を語った。

 

デザリアム軍がワープアウトするシーンでは、ガミラスの航宙母艦・ランベアが旋回しながら敵を撃つ、通称“ランベアターン”など迫力溢れるカットの連続に、明貴も「鳥肌が立ちました。」と語る。安田は「新しい戦艦の見せ方をしようと思い、ハリウッド映画のカーチェイスをイメージしました。音楽と相まってスピード感が出ました。」と映像面での挑戦を振り返った。


 

最後に、福井晴敏から『後章 -STASHA-』のキャッチコピーが発表された。「大人になどなりたくなかった――」。この言葉がどのような意味を持つのか、期待を『後章 -STASHA-』へつなぎ、イベントは幕を閉じた。


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