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2024.11.09 SPECIAL REPORT

『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第二章 赤日の出撃』
新キャスト発表&完成披露舞台挨拶レポート


■日時
 11月8日(金)19:00~19:40 ※上映前舞台挨拶

■場所
 新宿ピカデリー シアター1

■登壇者
 桑島法子(森雪役)、堀江 瞬(イジドール役)、潘めぐみ(サーシャ役)
 福井晴敏(総監督)、ヤマトナオミチ(監督)

  *  *  *

上映前、大きな拍手に迎えられてステージに登壇したスタッフ、キャスト陣。この日が第二章の初披露ということでヤマト監督も「何とか皆さんに見せられるような形になりました。精いっぱい突き進んでいきましたのでよろしくお願いします」と安どの表情。福井総監督も「ほんの2~3週間前までは、今日は謝ろうと思っていました。間に合わなくてごめんなさいということになるんだろうなと思っていましたが、全スタッフの奇跡のパワーでなんとか完成にこぎつけてホッとしております」と感慨深い様子。そんなスタッフ、キャスト陣をねぎらう大きな拍手に、司会を務めていた桐生美影役の中村繪里子も「温かい拍手をありがとうございます。この後の期待が高まりますね」と笑顔を見せた。


 また森雪役の桑島は「今日はどうして古代くん(小野大輔)がいないんだろう。でも今回はずっと離ればなれにいる物語ですからね」と笑いつつも、イジドール役の堀江も「雪さん目線で見ると、イジドールは敵側のデザリアム軍勢のひとり。古川さん演じるアルフォンの直属の部下なんですが、(アルフォンが雪に関心を寄せていることから)雪さんに対してちょっと面白くないと思っているキャラクター。いただいたディレクションとしては、とにかく“小姑”でやってくれということだったんですが、桑島さんが本当にお優しい方で。聖母のように接してくれるので、役としてでも桑島さんを雑に扱うというのは心苦しかったのですが、そこは小姑としてやらせていただきました」と述懐。桑島も「見事な小姑だったと思います」と笑いながら返した。


 新キャストとして、原作からの人気キャラクター、サーシャ役を、潘めぐみが担当することが発表されると、会場からは驚きの声が。ステージに登壇した潘も「皆さんこんばんわ。この時を今か、今かと待ちわびていました」と呼びかけると、原作では母・潘恵子が演じていたサーシャという役を親子で引き継いだことに、「大変光栄なことであり、大変恐縮なこと。母のもとに生まれたことの運命みたいなものを感じてしまうと言いますか……」と語るや会場からは拍手が。「こうしてこの仕事を歩んできて。ここに立てることは緊張ですが、この仕事をしている上での誉れです」と晴れやかな顔を見せた。


 このキャスティングについて福井総監督が「やはり他には考えられない。せっかく娘さんも同じ仕事をされているわけですから是非という気持ちと。もしそうするのならば、お母さまにも何らかの形でと思って(※本シリーズでは、マザー・デザリアム役を担当)。『2205』の時から、キャスティングは考えていました」と明かすと、潘も「今それをはじめて聞きました」と驚いた様子だった。

 また本編は親子で鑑賞したとのことで、「実は試写を母と一緒に観させていただいたんですが、役が決まった時に母に言われたのは、この役割を今度はあなたが担っていくのねと。それはもともとサーシャを演じてきた母としての言葉だと思うし、サーシャが担ってる運命みたいなものを見据えての言葉だったんだろうなと思っています」と明かす潘。「今回は(母が演じる)マザー・デザリアムとの掛けあいはなかったのですが」と語ると、福井が「今のところはね……」と含みを持たせるコメントを発し、会場を沸かせた。

 そんな第二章の見どころについて。まずは堀江が「あくまでイジドール目線でいうと、われわれは古代さんと雪さんを引き裂いた側ではあるんですが、その中で、引き裂いたデザリアム側と、雪さんとのドラマも濃厚に描かれています。そこも注目ポイントじゃないかなと思います」とコメント。続く桑島も「注目は(古代進役の小野大輔が歌う)エンディングテーマ「Reach for the Star」。これは古代くんから皆さんへの最大のファンサービスだと思います。歌詞も小野大輔君が雪をイメージして書いたということなので。受け止めなければと思いながら試写会で聞かせていただきました。やはり(主題歌によって)本編の重み、つらい気持ちが少しゆるんできて。良かったなと思うので、期待して聴いてください」とメッセージ。


 さらに潘が「試写を拝見して思ったのが、いろんな立場、関係性の中で、その手をとるのか否かということが描かれているんだな、ということ。それとタイトルにもあるヤマトの発進シーン、あそこは胸熱でした。わたしも幼い頃に原作で観たことがあるあのシーン。そこは従来のファンの皆さまにも熱い思いで観ていただけるのではないかと思います」とコメント。

 ヤマト監督も「(第一章では)ヤマトというタイトルがついているけど、ヤマトは動いていなかったですからね。それが今回は動いた。航海をはじめたというところは皆さんに届くと思います」と見どころを語った。

 最後に観客に向けたメッセージを。まずは堀江が「ヤマトシリーズは、年代的に僕が生まれる前の作品となるので、敷居を高く感じてしまうかもしれません。そういう方にまず言いたいのは、その敷居を取っ払ってもらって、劇場に来ていただいても大丈夫ということ。お話も面白いし、音楽も熱い。すごく楽しい内容になってるので、安心して劇場に足を運んでいただけたら。僕も本編では精いっぱい小姑をやっていますんでよろしくお願いします」と語ると、桑島も「サーシャも無敵にかわいいですし、イジドールも別の意味でかわいい。今日はかわいいふたりに囲まれてうれしいです。新キャラは魅力的な人がいっぱいで、一度では追い切れないので、ぜひ何度でも観ていただけたら。そして(古代と雪が)離れているからこそ、深い愛が展開されています。演じる側としてはとても苦しいんですが、この第二章の先がものすごく楽しみな展開となっているので、ぜひいろいろな方と、何度でも観ていただけたら」と呼びかける。

 さらに潘が「従来からヤマトに焦がれて、愛し続けてくださった皆さんの思い、記憶を大切にしながら、今を生きる皆さん、ヤマトとともに運命を歩んでくださる皆さまのために、サーシャとしてできることを尽くしていきたいと思います。やはりヤマトはわたしにとっても運命のようなもので。母のもとで生まれたことから始まり、そして総監督の福井さんと出会ったこと。本当にたくさんのご縁が今日ここにわたしを連れてきてくださいました。引き続き、ヤマトの行く未来はどうなるのでしょうか? そんなヤマトの未来と、おじさまの進む未来を見守っていただけたら」と語ると、そのコメントに「俺もグッときちゃったな」と福井総監督。「皆さんとは『2202』からですが、約10年という長き時を一緒に歩ませていただきました。(監督の)ヤマトさんが加わったというのもご縁ですし。やはり縁の力を吸収してヤマトは強くなっていきますので。これからも皆さんの力をお借りしつつ。より遠いところに行けたら」としみじみと語った。

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