■日時:2月22日(日)
■場所:新宿ピカデリー
■登壇者:小野大輔(古代 進役)、潘めぐみ(サーシャ役)、畠中 祐(土門竜介役)、福井晴敏(総監督)、中村繪里子(桐生美影役/進行)
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本編上映前、熱気溢(あふ)れる会場内にやってきた小野は、「今日、来てくださった皆さまのために。第五章上映ということで、祝砲を上げたいと思います。発射ッ!」と高らかに祝砲を轟(とどろ)かせ、会場を盛り上げる。そこで畠中の方を見やった小野が「佑も撃っていいよ」と促すと、畠中も「発射ッ!」と続き、大きな拍手が。そんなふたりをうらやましそうに見ていた潘に向かって「サーシャも撃っていいよ」と促した小野。すると「発ッ射ァッッ!」と気合の入った本格的な祝砲を放った潘の姿に、会場は大盛り上がりとなった。そんな中、福井総監督は「僕は撃ちません」とオチをつけて会場の笑いを誘った。

そんな第五章の見どころについて「戦闘シーンは本当に血がたぎるので、そこに注目してもらいたい」と畠中が語れば、潘も「ここまでの関係性も含めて、これまで積み重ねてきた展開がここにも、あそこにもと、たくさん詰まっているんです。多分一回だけじゃ受け止めきれないものもいっぱいあるので、ぜひ何度でも楽しでください」と観客に呼びかける。そんなふたりの言葉を聞いた小野は「ふたりがいっぱい語ってくれた通り、ものすごく熱い展開が続きます。ヤマトがお贈りできるエンターテインメントが全部詰まっているような感覚がありました」とコメント。
舞台挨拶やインタビューなどで常々語ってきた通り、古代を演じた小野にとっては第一章、第二章の時期が非常に辛く、「このまま演じていいのだろうか」というところまで気持ちが沈んでいたという。「でもご褒美って待ってるんですよね。第三章を超えて、第四章でサーシャとの絆が生まれて。第五章でこの関係性、絆がもっともっと深くなっていくんです。それだけでなく、かつては敵だった仲間たちが助けてくれるんですよ。それがもうグッときてしまって。やっててよかったなと。古代進冥利(みょうり)に尽きるような第五章です」と万感の思いを語った。
その言葉を聞いた福井総監督は、「毎回、上映前にはネタバレをしてはいけませんよ、ということになるんですが、今回ほどそれがキツいのはない。全編そうですから」と苦笑い。その上でこれから上映を鑑賞する観客に向けて「一つだけ予言をしておくと、今日の帰りに劇場(新宿ピカデリー)を出たら、あなたは振り返ります」と語りかけた。

一方、土門を演じる畠中は、急成長を遂げたサーシャとの距離感について戸惑いがあったという。「土門としては幼い彼女と古代の出会いも目の当たりにしていたので、そのサーシャへの思いがあったんですよ。それが彼女、再会したら急に成長しているから。年頃の女の子に対してどう向き合えばいいのかという問題が起こっているんです」と畠中。「そうした戸惑いは戦闘ではなかなか抱かないような悩みですよね。だからほっこりするし、一緒にいる感じはちょっぴり楽しいなと思っています」。

それに対して潘は、「演じていると、役の目を通して相手を見てしまうんですけど、土門はすごく佑くんにそっくりだと個人的には思うんです。そしてどこか昔の古代を見ているような感覚もあるんです。でも単に古代をなぞるんじゃなくて、自分で選択しているシーンが今回はあって。古代の留守を任された土門が下す選択が、私はすごく好きなんです」とコメント。

さらに潘は、古代と土門の関係性に対してこう感じているという。「サーシャから見ると、古代と土門は家族のようでもあり、兄弟や師弟のようでもあり、上官と部下でもある。サーシャには絶対になり得ないその関係性が、ちょっとうらやましいなと思っちゃいましたね」。
その言葉を聞いた小野が「土門とは友情とも取れるし、先輩後輩の絆にも取れるけど、ライバルでもある。だって土門は波動砲を撃っているからね。正直、最初は本当に悔しかったよ。(波動砲を撃つのは)俺じゃないの? って思ったから」と正直な思いを吐露すると、畠中も思わずビックリ。
「下から勢いのある後輩が出てきて。しかもさっき潘ちゃんが言ってくれた通り、古代の若い時にそっくり。だから彼の間違ったことも理路整然と指摘できるんだけど、人の言うことを聞きゃしないんですよ。これもやっぱり戦術科の特性。前のめりに生きていくっていうことなんですよね。だから祐を見てると土門だなと思います」と苦笑い。
そこに畠中が「土門としては、『2205』であれだけ自分を導いてくれた艦長が、今作では地の底に落ちすぎていて。その姿に思うところがあるから、僕が発射しますよという感じだったんです」と土門の思いを代弁すると、「でも少しずつ古代艦長も前に進み始めてきて。きっと古代艦長は古代艦長だなと思える時がこれから来ると思います。僕としてはまだまだ背中を追いかけたい人なので」とその思いを語った。

そしてあらためて本作の注目ポイントについて「真田さんが、『サーシャ』って呼ぶところと、『澪』って呼ぶところがあるんです」と明かした小野は、「あれがグッときちゃうんです。今は本心から、自分の職務とか任務とかじゃなくて、本当にお父さんとして言っちゃったんだなというような『澪』というセリフがあって。そこは注目してほしいですね」とコメント。そしてひとりかみ締めるように、思わず「サーシャには真田さんみたいな旦那さんを見つけてほしいな……」と正直な思いをポツリ語った小野。その言葉を聞いた潘は「そういうことを言っちゃうんだ、おじさま」と笑ってみせた。
続く潘が思う見どころは、アルフォンが関わるシーンだという。「私、アルフォンさんが最初に愛した人は雪であってほしいなって思うんですけど、初めて信じた人間は古代なんじゃないかなって思うようなシーンがあるんですよ。そこはサーシャとは関係のないシーンなんですけど、今日伝えたくなりました」と明かした。
そんな大盛り上がりのイベントもいよいよフィナーレ。最後のメッセージを求められた小野は「全七章ということで、もう折り返し地点を過ぎました。本当に苦しい、困難な旅でしたけれども、過ぎてみればあっという間で。ここまで来てしまったかという思いもありますし、まだまだ旅を続けていたいような気分でもあります」としみじみとコメント。

さらに「ただこの第五章が、個人的に『3199』の一つのクライマックスだと思っています。これまで僕たちが出会ってきた敵であり仲間たち。ガミラスであったり、ボラーであったり。戦闘の中であの時に出会ったあの人が、あの艦に乗ってるんだとか。この人が手を貸してくれるんだとか。ヤマトが好きな人だったら、その一人一人に感情移入して、とっても熱い気持ちになれると思うんです。かくいう僕がそうでしたから。本当にこれまで旅を続けてきてよかったですし、ここから先の旅も、本当に困難なことが待ち受けていると思います。そして福井さんがそういう脚本を書いてると思います」と続けると、「でも絶対に負けません。僕たち役者陣、そしてスタッフ一同、ヤマトを動かす波動エンジンになっています。そこに皆さまの波動をください。みんなの力でこれから先の未来へヤマトを進めていきましょう! これからもヤマトをどうぞよろしくお願いします!」と力強く呼びかけた。


