■場所:新宿ピカデリー
■登壇者:小野大輔(古代 進役)、桑島法子(森 雪役)、福井晴敏(総監督)、中村繪里子(桐生美影役/進行)
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イベント冒頭、古代進役の小野大輔、森雪役の桑島法子、そして福井総監督の3人がステージにそろい踏みとなると、司会の中村が「やはり安心感がありますね。この景色、ずっと見ていたい」とほれぼれした様子でコメント。「それは僕もそう思いますよ」と返した小野は、「古代と雪は、劇中でも会えない時間が長かったですからね。アフレコでもそうだったんですよ。実際、舞台あいさつでふたりが一緒に立つのは久しぶりですよね」と感慨深い様子だった。
そしてあらためて満員の客席を見渡した小野は「本当に満員御礼ということに感謝したい。ヤマトが本当にいろんな世代に愛されているんだなと実感しています。始まった当時はヤマト世代が多かった気がしますが、今日こうやって見ると、若い方もいらっしゃいますね」とコメント。その言葉通り、会場には親子連れの観客の姿も見受けられるなど、世代を超えてヤマトが愛されている様子がうかがい知れた。
本シリーズの舞台あいさつも、普段は上映後に行われることが多かったが、この日は上映前に行われることに。それには小野も「そういえば今までの(上映後の)舞台あいさつでは、心地よい疲れが客席中に満ちていましたが、今日はとてもお元気な感じがしますね」と納得した様子だった。
シリーズを通じて、古代と雪がはなればなれとなってしまったことに対して、「本当に長かったですね……」という桑島。雪を落とさないように手をとっていた古代が、その手を放してしまったことが原因だったこともあり、「それはしょうがないですよ。古代の握力のせいですから」と冗談交じりに謝罪する小野だったが、「どうして手を放したの?」とたたみかけた桑島に、小野も「これはもう謝るしかありません」と平謝りすることしきりだった。
さらに「古代くんのサーシャの扱いは最初ひどかったんで。それはどうしてくれようという気持ちで見てましたよ」と語った桑島に、小野も「当初はかわいいというよりも、どうしていいか分からないという戸惑いがありましたね。なんだったらかわいいからこそ、逆により抱き締められないというか、彼女を遠ざけてしまったところがあったかもしれない」と分析。
さらに「なんだったら絶対に古代くんよりも仲良くなれる自信がある」と語る桑島から「逃げてましたよね」とストレートにぶつけられた小野は、「今日はグイグイきますね。包み隠さずに言うと、古代は逃げ癖があるんですよ。後ろ向きがちなところもある」と返すなど、思わずタジタジ。すると桑島がフォローを入れるように、「それも悪くはないけどね。それを否定したら全否定になっちゃうから。でも第六章まででサーシャとの関係は少しずつうまくいってきているから、良かったですよね」とコメントすると、小野も「サーシャ自身、生まれてきてからの道筋や運命がとても過酷なので、それがようやく古代も分かってきたんだと思います」と関係性の変化を感じ取ったようだ。
また、劇中の若い世代である土門竜介と京塚みやこの初々しい関係性に話題が及ぶと、「もう雪と古代は青春時代には戻れないですからね」と笑う小野に対して、雪の気持ちを代弁するように「もう長くきちゃったからね」とチクリと刺した桑島。「今日はすごく責めてくるじゃないですか!」と嘆いてみせる小野に会場もドッと沸いた。
そして時の流れがモチーフとなった本作にからめて「時は戻れないということでいえば、俺の青春時代ってもう終わったんだろうなと。とすると古代と雪の青春時代っていつだったんだろう? きっとヤマトの戦いの歴史の中に青春は吸収されたのかもしれない。でもそんな中で僕が一番青春を感じたのは、(『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』で)雪が『古代進は、地球を救ったぞー!』というところ。あそこが一番しあわせでしたね」と語る小野に対して、「わたしたちにも青春があったじゃないの!」と返し、会場を沸かせた。
これから第七章を鑑賞するファンに向けた注目ポイントとして、桑島は「アリゾナの艦長の雪を見てくださいというひとことに尽きます」とアピール。「できあがった作品を観て、ちゃんと艦長をやれるなんて。ますます森雪って恐ろしい人だなと。古代くんよりかっこいいんじゃないかと思っちゃうくらい」と、その凛々(りり)しい姿を絶賛した。
一方の小野は「サーシャです」と即答。「劇中で何度、サーシャという名前を呼んだことか。その都度、思いを込めて呼んでいます。特にこの最終章は一番心を込めたものが入っているので。ぜひかみしめていただければ」と明かした。
そして最後に桑島は、「第七章までの道のりが長くて。本当に「3199」が終わってしまうんだなというさみしい気持ちがありますが。でも一回では受け止めきれないものすごい熱量と、人の思いが交差しています。ものすごく感情を揺さぶられる最終章になっているので、ぜひ何度でも足を運んでください。皆さんが劇場に足を運んでくださったら、またお会いできることがあるかもしれません。希望を捨てずにわたしも生きていこうかなと思います」とあいさつ。
そして「僕も、この長い旅が終わるんだというさみしさがありますが、でも本当にすごいものができました。いろんな役者さんたちが文字通り生きていて。僕が観たときに生ききったなというように感じました。だからこんなに涙が出るんだと思います」と語ると。「何か過酷な運命があったとしても、そこに立ち向かい、命を賭していく人たちって、本当に美しいな、尊いなと思いますし。じゃあ残された人たちはどうするのか、今を一生懸命生きるしかないと。これを観た時に、今を一生懸命生きよう、生ききろうって思ったんです。そんな思いを感じられる最終章になっております。キャスト、スタッフ一同、心を込めて、命をかけて、魂を込めて、この作品に取り組んでいます。ぜひ受け取ってください」と力強いメッセージ。
そして最後に福井総監督が「第一章の公開時に“俺史上最高傑作”ということを言ってしまって。自分で自分に無駄なプレッシャーを与えたなと思っていたんですけれども、でもそれから皆さんの反応を見せていただいて、どうにかうそにならずに済んだなと思っています。なので胸を張って“俺史上最高傑作と、言えるものが出来上がったと思いますので、ぜひ皆さんお楽しみください」と晴れやかな顔を見せた。


